緊急時110番通報システム
「緊急時110番通報システム」は強盗や暴漢が現れるなどの異常事態が発生したときに警察機関(110番)へ自動的に通報するシステムです。
非常事態に落ち着いて110番へ通報することはとても難しいことです。
電話機で110番をダイヤルする場合と比べて、この110番通報システムは最優先での対応が確立されており、一分一秒を争う緊急時には大変有効な設備です。
ご利用の主な流れ
1. ボタンを押す
緊急事態発生時に110番通報システムの非常用ボタンを押すだけで自動的に動作を開始します。
2. 自動的に110番通報
あらかじめ録音しておいた建物名称や所在地など110番通報システムが設置された場所を、110番通報装置(ECP100)が各都道府県警察の通信指令室へ素早く110番通報します。
3. 警察官が急行
通報を受けた通信指令室から最寄りのパトカーや警察署・交番へ指令が発せられ、警察官が現場へ急行します。
同時に通信指令室から逆信電話(折り返しの確認電話)が入りますので、答えられる場合は落ち着いて状況説明をしてください。
110番通報システムの特徴・主な機能
- 110番通報装置(ECP100)は一般加入回線(アナログ電話回線)に接続し110番通報を行います。
- 非常用押ボタンを押すことにより、110番通信指令室へ通報し、固定音声と録音メッセージを送信します。
- 110番通信指令室からの逆信(通報先の110番通報装置への折り返しの確認電話)により110番通報装置(ECP100)を鳴動させ、ハンドセット応答で通話ができます。
- 110番通報の動作は110番通報装置(ECP100)に備えられているLEDにより確認できます。
- 通報状態表示器(SU850)やブザー(SB12A)をにより、緊急事態を周囲に知らせることが可能です。
- 110番通報が終了したときに、近隣通報(登録しておいた電話番号へ110番通報を行った旨を知らせるための音声通報)を行うことができます。
- 110番通報が終了したときに、遠隔監視センターへ110番通報を行った旨を知らせるための通報などをデータ方式で送信します。
- 非常用押ボタンの故障、停電時および停電の復旧時、電池チェック異常などを検知した場合や定時時刻に遠隔監視センターへ通報することができます。
- 常時電源としてACアダプターにより家庭用電源と接続し、停電時は内部実装の停電用電池でバックアップ動作ができます。
- 110番への試験通報機能を搭載しています。
システム構成(運用イメージ)
110番通報装置と主な周辺機器
防犯ステッカ「BST110」
通報装置が作動中であることを知らせるステッカです。
110番通報について
「110番」は事件・事故などの緊急通報のための専用ダイヤルで、通報を受けると直ちに警察官やパトカーが現場に急行する仕組みになっています。
たとえば愛知県では、警察本部の通信指令室が愛知県内からの110番通報を全て受信して、管轄警察署、パトカーに事件・事故等の発生を知らせ、的確に対応させるための指令を行っています。
事件・事故に遭遇したときは慌てず焦らず110番をして、担当の警察官の質問に答えるようにしてください。
また、緊急でない相談事等を110番にされると、緊急の事件や事故への対応が遅れる原因になってしまいます。
緊急時110番通報システムをご利用の場合も、緊急度合いが高い場合のみシステムを利用するようにしてください。
110番通報システム設置対象について
110番通報装置は、どんな場所でも設置ができるわけではありません。
公共性のある場所に限られており、警察から承認のおりた場所のみで設置が可能です。以下の業種で設置実績があり、そこからどんな場所に設置が可能かがわかります。
- 金融機関
- 電気、水道、ガスなどインフラ施設
- 市区町村などの行政機関
- 駅、およびその関連施設
- 高速道路料金所
- 病院
- 保育園、幼稚園